果肉も赤いリンゴ「紅の夢」

果肉まで赤いリンゴ「紅(くれない)の夢」の加工品が話題を呼んでいるそうだ。弘前大学が育成した新しい品種で、着色料を使わずにきれいな赤い色のジャムやジュースを作り出せるのが強みだ。弘前大学農学生命科学部の松本和浩助教は「農家の工夫次第でさまざまな売り方ができる。農家の所得向上に役立つ品種だ」とPRする。
同品種を原料に使った「りんごワーク研究所」の赤いジュースが、香港の高級スーパーの店頭に並ぶことが決まったという。来年2月の旧正月に合わせ、500本限定で販売する予定とのこと。研究所の齋藤収一次長は「珍しい色に現地バイヤーも驚いていた。『赤い色で縁起がいい』というのが香港での販売につながった」と話す。
同品種は抗酸化作用のある赤色素アントシアニンが果肉にも含まれている。赤肉品種でありがちだった渋味がなく、生食にも向くそうだ。原田種苗が2013年秋から苗木を販売しているという。今流通しているのは試験栽培したもので、苗木の販売本数は約6000本に上るとのこと。
松本助教によると、収穫まで光を通さないよう袋掛けの状態で同品種を栽培すると、皮は白くて果肉が赤い「逆転リンゴ」になるという。通常の箱売りのリンゴに同品種を1個入れれば、商品全体の付加価値が高められると提案する。
栄養価も高く、ユニークな見た目のリンゴ。どんな味がするのか一度食べてみたい。